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マルコルウイルス対策の現状と問題点



       975年ラプタで初めてマルコルウイルスの被害者が現れてから24年。ウイルスによる被害は僅ながら世界中に広まっている。

今のところウイルスの特定には到っておらず、人から人への感染 いわゆる「ヒトーヒト感染」はないものの、感染した場合の対策はない。


病原菌の発見の遅れには、感染した患者の体が短時間で激しく損傷し、検体が残らない事が原因となっている。

ワクチンの開発は、発見された病原菌を純粋培養して動物に投与。特定の病気にかかる事を確認出来てから初めて製作に進める。


現在マルコルウイルスは自身にとって適さない環境(嫌気性あるいは好気性)に対し芽胞(がほう)を作れる細菌ではないかとの見解が強まっている。

この仮定が正しければ、持ち運びが可能であるとされ、世界中で起こった現象にも説明がつく。 世界連合はマルコルウイルスを「将来的に深刻な被害をもたらす可能性がある」として、被害の出た国にタスクフォースを置き、志望者を中心にスタッフを派遣しているが、これといってめぼしい活動が出来ていないのが現状である。 目下の目標は状態のよい検体の確保だろう。

最近では調査に進展のない事から、貴重な医師や研究者を現状 規模の小さいウイルスのために使う事に疑問視する声が上がっている。 また、ラプタに本部を置くホーク・カンパニーはマルコルウイルスの調査の一環として、ゲノムデータの収集に乗り出す予定だが、世界連合との話し合いやタスクフォースとの連携が重要視される。


しかし現在マルコルウイルス以上に猛威を振るうウイルスも存在している。 「可能性だけで貴重な研究者と予算を搾取するな」との批判も相次いでいる。 これに対し世界連合研究機関は「研究者の採用は強制的なものではなく、希望者のみ募集しているため、問題はない」と主張している。










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